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お知らせ

フランス銀行委員会より新BIS規制上の適格格付機関として承認される
2007.06.22
(株)日本格付研究所(JCR)は2007年6月19日付けでEU(欧州連合)の主要メンバーであるフランス共和国の銀行委員会より銀行監督の国際的枠組みである新BIS規制上の適格格付機関(eligible External Credit Assessment Institution〈略称eligible ECAI〉)として承認されました。これは、JCRが格付機関として高い客観性、独立性、信頼性ならびに透明性等を備えているものと認定されたことによるものです。

この結果、JCRの格付けはフランスに本拠を有する銀行によって新BIS規制における自己資本比率算出(標準的手法における与信リスクウェイト算定)に利用可能となります。
同時に、EUで定めた共同審査制度(Joint Assessment Process)にもとづきフランス当局がベルギー王国の審査もまとめて行なった結果、ベルギー王国の金融銀行保険委員会からも同様に適格格付機関として承認される見通しです。

今回のフランスからの承認は我が国の格付機関として初めてのEU加盟国からの承認となります。またEU加盟国間の取り決めにより、フランスによる承認に当たっての審査手続きならびに審査結果が他の加盟国においても尊重されることから、今後他のEU加盟国において簡便な適格格付機関の審査手続きが適用されることによって、フランス、ベルギー両国以外のEU加盟国においてJCRが適格格付機関として追加承認される道が大きく開けることになります。

JCRは既に日本の金融庁より「企業内容等の開示に関する内閣府令」にもとづいた指定格付機関として指定され、また新BIS規制上の適格格付機関として承認されております。また先月には米国証券取引委員会(SEC)よりNRSROとして見なされるNo-Action Letterを受領しています(5月24日付プレスリリース07-D-0239参照)。今般EUの主要メンバーであるフランスから適格格付機関として承認されたことにより、JCRは日、米、欧の主要金融市場において、それぞれ公的資格を有する格付機関として認められることになりました。

JCRは今後一層発行体、投資家をはじめとする市場関係者に幅広く格付け情報を提供することにより金融市場の発展に積極的な役割を果たしていきたいと考えています。

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